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札掛〜地獄沢橋〜15号鉄塔〜西沢ノ頭〜大ノ沢右岸尾根〜唐沢川〜杉ノ沢出合〜
三峰(中峰)〜三峰(北峰)〜706m〜唐沢林道〜19号鉄塔〜一ノ沢峠〜札掛

<2007年 12月 16日(日)>  NO.180
札掛 : 06:53 (  460m) 県道を南へ
地獄沢橋 : 07:31 (  600m) 林道へ
15号鉄塔 : 07:57/08:05 (  770m)
西沢ノ頭 : 08:51/09:10 (1,094m)
西沢ノ頭の南ピーク : 09:19 (1,090m) 大ノ沢右岸尾根 下降点
大ノ沢出合 : 09:55 (  680m) 唐沢川
杉ノ沢出合 : 10:12/10:33 (  640m) 杉ノ沢右岸尾根 取り付き
880m : 11:09 (  880m) 水平なヤセ尾根へ
三峰(中峰) : 11:23 (  910m)
三峰(北峰) : 11:37/11:55 (  910m) 北西へ下降
706mピーク : 12:18 (  706m)
唐沢林道 : 12:40 (  470m)
大月沢橋 : 13:10 (  450m)
19号鉄塔 : 13:24 (  500m)
北尾根 : 13:45 (  630m)
一ノ沢峠 : 13:50/14:00 (  550m)
物見峠入口分岐 : 14:16 (  440m) 右岸を進む
札掛 : 14:55 (  460m)
  [行動時間] : 8時間02分 [単独]        [車]

コース全体図(2万5千分の1地形図)



塔ノ岳〜丹沢山〜丹沢三峰(15号鉄塔〜西沢ノ頭手前にて)
杉ノ沢出合にて、唐沢川 上流側の滑


札掛に車を停めて、大山北を周回するコースを計画した。
15号鉄塔経由で西沢ノ頭はすぐに決まったが、この後のルートどうするか・・・
ここで、「俺の山紀行」に掲載されている、AYさんの唐沢林道から三峰(北峰)へ登られたコースがヒントとなり、
以下の周回コースとなった。
 @15号鉄塔から西沢ノ頭
 A大ノ沢右岸尾根を下って唐沢川へ
 B杉ノ沢右岸尾根を登って三峰(中峰)へ
 C三峰(北峰)を下って唐沢林道へ
 D19号鉄塔に立ち寄って札掛へ戻る(18号鉄塔へ登り返すパワーは無かった)
西沢ノ頭手前での丹沢の山々の展望、大ノ沢出合から杉ノ沢出合までの雰囲気の良い唐沢川、そして、杉ノ沢右岸尾根の少しスリリングな水平細尾根、変化に富んだ楽しい山歩きとなった。



[関連ページ]:
<NO.157 2007- 3-10 ヤビツ峠〜13号鉄塔〜14号鉄塔〜1021m〜北尾根〜大山〜三峰〜辺室山〜土山峠>
<NO.162 2007- 4-28 札掛〜一ノ沢峠〜大山北尾根〜大山〜諸戸〜13号鉄塔〜14号鉄塔〜地獄沢橋>
<NO.175 2007-11-17 札掛〜ヨモギ平〜大山北尾根〜ネクタイ尾根〜唐沢川〜大ノ沢右岸尾根〜16号鉄塔> <NO.181 2008- 1- 3 ヤビツ峠〜11号鉄塔〜春岳山〜大山〜石尊沢右岸尾根〜梅ノ木尾根〜日向薬師>
<NO.186 2008- 4- 6 札掛〜一ノ沢峠〜唐沢川〜石尊沢〜大山〜ミズヒノ頭〜17号,18号鉄塔〜752m〜札掛>



森の家の駐車場に車を停めて、6時53分に出発した。
吊橋を渡り、県道をヤビツ峠方面へ向う。

←20分程で、地獄沢橋が見えた来た。

橋の手前に大山北尾根への標識がある。
これは、16号鉄塔に至るルートだ。
橋を渡り、ゲートの脇を通って林道に入った。
林道が左に鋭角でカーブすると、以前、14号鉄塔から下った地点。
ここでは、モノレールの工事が行われていた。
更に進むと、14号鉄塔への巡視路入口を示す黄色の標柱とプラスチック階段があった。 以前、14号から下った時は、巡視路を外れて少し左側へ下ってしまったようだ。
 

←極楽橋が見えて来た。

上の方には、15号鉄塔が思ったより近くに見えてきた。

林道入口から、14分で極楽橋に到着した。
地獄沢に極楽橋、なんともすごいネーミングだ。

  

 

林道をそのまま進んでも良いが、極楽橋を渡ってすぐ右手の斜面に取り付き、林道をショートカットした。

←植林帯の斜面を登って行く。
   林道のショートカット部

8分で林道へ出たが、15号鉄塔へ向う正面には、コンクリートの林道側壁があった。
左へ少し回り込むと、15号鉄塔への標識と黒いプラスチック階段がコンクリート側壁の上に見えた。
しかし、コンクリート側壁は高く、登るのは大変そうだ。
今度は、尾根の突端を右手へ回り込んでみると、10m程進んだところで、側壁が切れていた。
そこを強引に登り、左へ戻って尾根に乗った。
 

コンクリート側壁のクリアーに難儀したが、尾根に乗ってからは楽勝だった。
所々に、プラスチック階段がある。
最後は、しっかりしたプラスチック階段で、15号鉄塔に到着した。
塔ノ岳,丹沢山に青空が広がっていた。

←15号鉄塔から、塔ノ岳方面。
 

15号鉄塔から西沢ノ頭へ向う。
しばらく行くと、自然林の良い尾根となった。

900m手前あたりで、右から尾根が合流してくる。
ここから、黄赤のテープが多くなる。
きついが、それほどの急登では無い。
 

←前方に大岩が見えてきた。

ここから、大岩が多い、曖昧な経路となる。
 

標高1050m手前で、岩の中の裸地があり、塔ノ岳,丹沢山がきれいに見えた。(トップの写真)

←丹沢山,丹沢三峰

 

右からの尾根に乗ると、広い平坦な尾根となった。

下りの場合、ここのコース選択が難しいかもしれない。
左へ続く良い尾根を外れて、悪い斜面を下って行く感じ。
ガスが無ければ、下に見える15号鉄塔に向って行く。
注意すれば、目印のテープも有る。

やがて右側に柵があらわれて、オレンジ色の脚立を見ると、
すぐに、北尾根登山道に出た。
西沢ノ頭から5mほど北側の地点だった。
 

西沢ノ頭で休憩の後、南へ向う。
10分ほどで、大ノ沢右岸尾根の下降点に到着した。

←ここを下って行く。
   黄赤テープの目印がある。

この尾根は、先日登った。
登りでは迷うような所も危険な所も無かったが、下りだと大きく印象が違うルートもある。
この尾根は、どうだろう・・と思いながら下降を開始した。
 

←中間地点あたりの尾根

道なりの感じで下って行く。
まぎらわしい支尾根も無く、快調に下った。
途中、明瞭な足跡があった。
熊じゃないよね・・と確認すると、明らかに人間の靴跡だった。 足跡は未だ新しい。今日のかもしれない。

快調に下り、最後は広い平坦地に出て、唐沢川に到着した。
(下の写真@)
下流へ向うと、すぐに大ノ沢出合。(下の写真A)
大ノ沢のほうが水流が元気だった。
 
@最後の広い平坦地。この先が唐沢川。
 
A大ノ沢の上流方向
 

唐沢川を下流へ向う。
最初は左岸を歩き、しばらくして右岸の段丘に上がった。

良い雰囲気だ。
紅葉が終ったところだが、芽吹きや新緑の頃にも訪れてみたい。

景色を楽しみながら歩き(下写真@)、
大ノ沢出合から、17分で杉ノ沢出合に到着した。
(下写真A)
 
@良い雰囲気の右岸段丘
 
A左:杉ノ沢,右:唐沢川
 

休憩の後、三峰(中峰)へ向けて出発した。
出合からすぐの尾根へ取り付く。
急坂だが、超はつかない。
 

やがて左から尾根が合流して、更に登って行く。
迷うような所は無く、前半は危険なところもない。

←前半の尾根

やがて、880mに到着して、方向を右へ変える。
そして、ここから細尾根の危険地帯が始まった。
しかし、足場や手掛かりはしっかりしていて、冒険をするような箇所は無い。
慎重に確実にクリアーして行けば、問題は無い。
(下写真@〜C)
 
@
 
A
 
B
 
C
 

880mから水平な細尾根を17分。
割とあっけない感じで中峰の道標があらわれた。

←中峰の道標
   写真正面から登ってきた。

ここからは、一般登山道を北峰へ向う。
今日、初めて出会うハイカーに挨拶をかわしながら、15分ほどで北峰に到着した。
 

一般登山道を左へ外れて、北峰のピークへ向う。

←北峰ピークの北東側に展望が広がっていた。
   削られた山肌が痛々しい。
 

休憩の後、706m経由で唐沢林道へ向う下降を開始した。
北への明瞭な尾根を左へ外れて、曖昧な斜面を下って行く。
急坂だが、ズルように快調に下る。

←前半の下り。

少し左方向に修正しながら下ると、明瞭な尾根となり、右側に倒れた鹿柵があらわれた。
 

右手の鹿柵に沿って下り、北峰から20分ほどで鞍部が見えて来た。

←鞍部。右手に鹿柵と植林帯。
   正面の向こうが706mピーク。

706mピークは木々に囲まれて展望は無い。
 
方向を北に変えると、左側の鹿柵に沿った、暗い植林帯の下りとなった。
このルート、前半も706m以降の後半も、あまり面白みのある尾根では無い。

←暗い植林帯を下って行く。

やがて、正面に壊れかけた鹿柵があらわれて、鹿柵の向こうは自然林だった。 壊れかけた鹿柵を越えると、作業道らしき道の痕跡があった。 作業道の痕跡をジグザグと下っていくと、道は右へ方向を変えた。 AYさんが登られたコースを明らかに外れていくが、そのまま踏跡を追った。
かなり右方向へ進んだところで、下に林道へ降りられそうな小沢が見えた。 踏跡は更に右方向へ続いていたが、下の林道めがけて下降した。
 

←林道へ出た部分

林道を黒岩方面へ歩く。
林道の右下は、以前歩いた黒岩経路だ。
唐沢川の堰堤を左に見て少し行くと、左側に斜面を上がる踏跡があった。
18号鉄塔へ至る尾根の取り付きだろう。

林道を30分ほど歩いて、大月沢橋に到着した。
橋の手前には、18号鉄塔へ至る標柱と鉄の梯子、橋の向こうには、19号鉄塔への標柱があった。
 
ここから、適当に斜面に取り付いた。
少し左方向へ上がって行くと、鉄塔巡視路のプラスチック階段があった。
巡視路の入口は、もう少し大月沢の上流側だったようだ。
鉄塔の手前で、前方に鹿柵があらわれて進路を塞がれた。
踏跡は判らない。左方向へ強引に登って行くと、尾根に出たところに扉があった。
扉の鎖には鍵がかかっていた。永く開錠された形跡が無い。
だめか・・と思ったら、すぐ右下に大きな穴が開いていた。

←19号鉄塔

鉄塔から戻り、再び鹿柵の穴を抜けて尾根を登る。
そして、鉄塔から20分ほどで、北尾根の明瞭な道に出た。
 
北尾根に出ると、あたりの景色が変り、巨木の森となった。
巨木の中を下って行き、一ノ沢峠へ到着した。

← 一ノ沢峠

休憩の後、札掛へのフィナーレへ。
雰囲気の良い巨木と岩の尾根を過ぎ、落ち葉が敷きつめられた沢へ下る。
沢を越えて左へ回り込むと、県道と右岸経路との分岐点、立派な標識と手書きの説明地図があった。
直進すると、橋を渡って県道、物見峠入口へ。
左へ緩く登って行く方向は、標識に「札掛 森の家」と書いてある。
今日は、左の道に入って、右岸経路で札掛へ戻る事とした。
 
すぐに下りになるかと思いきや、傾斜は緩いものの登りがしばらく続く。
やがて下りとなり、立派な木の階段や木橋をこえて行くが、濡れていてツルツルと滑る。
思わぬところで、緊張を強いられた。
中間あたりからは遊歩道となり、立派な東屋があった。
説明板によると、昔は、このあたりに集落があったとの事だ。

←遊歩道の立派な橋と東屋

きれいな遊歩道を歩き、一ノ沢峠から1時間ほどで、札掛の駐車場に到着した。

 

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