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ヤビツ峠〜13号鉄塔〜14号鉄塔〜北尾根〜大山〜三峰〜辺室山〜土山峠
<2007年 3月 10日(土)>  NO.157
ヤビツ峠 : 08:19 (  760m) 秦野発7時35分
門戸口 : 08:40 (  650m)
諸戸山林事務所 : 08:50 (  620m)
ヘアピンカーブ : 09:00 (  600m) 右手に取り付く
13号鉄塔 : 09:40/10:00 (  880m)
14号鉄塔 : 10:18/10:23 (  870m) 水平・巡視路経由
1021m : 10:40 (1,021m)
北尾根合流 : 11:10 (1,200m)
大山 : 11:17/11:27 (1,252m)
見晴台分岐 : 11:37 (1,120m)
989m : 11:50/12:03 (  989m) ベンチで休憩
梅ノ木尾根分岐 : 12:13 (  880m)
唐沢峠休憩場 : 12:22/12:35 (  800m) ちょっと偵察
840m分岐点 : 12:40 (  840m) 左へ(右 不動尻)
865m : 12:50 (  865m)
910m : 13:13 (  910m) 七沢山?竹沢ノ頭?
三峰(南峰) : 13:30 (  935m)
北峰 : 13:46/14:05 (  910m)
物見峠 : 14:43/15:03 (  635m)
辺室山 : 15:35/15:40 (  653m)
土山峠 : 16:17 (  300m) 林道散策 バス 16:56
  [行動時間] : 8時間20分 [単独]        [電車・バス]

[コースマップ]:13号,14号鉄塔コース図



13号鉄塔と二ノ塔,三ノ塔(14号へ向う水平路から)


初めて、大山北の鉄塔ルートへ行った。
前半の鉄塔ルートは、「ようこそ! 山へ!!」の s-ok さんの2月25日のコースをトレースさせていただいた。
後半は、こちらも初めての大山から三峰へのハイキングルートを歩き、辺室山から土山峠へ下った。
曇りの天気で残念だったが、以前から気になっていた、鉄塔ルートを歩く事が出来た。
後半の大山三峰も、変化のある楽しい稜線歩きだった。



[関連ページ]:
<NO.162 2007-4-28 一ノ沢峠〜大山北尾根〜諸戸〜13号鉄塔〜14号鉄塔>
<NO.175 2007-11-17 札掛〜ヨモギ平〜大山北尾根〜ネクタイ尾根〜唐沢川〜大ノ沢右岸尾根〜16号鉄塔
<NO.180 2007-12-16 札掛〜15号鉄塔〜西沢ノ頭〜唐沢川〜杉ノ沢出合〜三峰〜唐沢林道〜19号鉄塔>
<NO.181 2008- 1- 3 ヤビツ峠〜11号鉄塔〜春岳山〜大山〜石尊沢右岸尾根〜梅ノ木尾根〜日向薬師>
<NO.186 2008- 4- 6 札掛〜一ノ沢峠〜唐沢川〜石尊沢〜大山〜ミズヒノ頭〜17号,18号鉄塔〜752m〜札掛>



秦野発7時35分のヤビツ峠行きのバスは、私を含めて10人程がつり革につかまって出発した。
丁寧な運転で、8時14分にヤビツ峠に到着した。
身支度の後、駐車場の奥から、門戸口への登山道に入った。

←駐車場の奥、門戸口への登山道。

この道を歩く人は少ないようであり、少し荒れた感じの道だった。
後半の1ヶ所、堰堤の上に出て、アレ道が無い?・・と思ったら、右の方にテープがあり、堰堤を右から下った。
20分程で、門戸口の裏の駐車場に出た。
 
沢に沿って門戸口へ向う
 
木橋を渡って、門戸口の裏の駐車場へ出た
 

門戸口から県道を更に北へ向う。
10分で諸戸山林事務所に到着した。
12号,13号の黄色い標柱を確認した後、諸戸神社にお参りした。

この道は、車では通った事があるが、歩くのは初めて。
あたりの景色を楽しみながら歩く。

水沢橋で、742m方面への斜面を確認していると、一人の登山者に追い越された。
山慣れた人だろうか、あっと言う間に姿を見失った。
 

諸戸山林事務所から、10分でヘアピンカーブへ到着。
以外と早く着いた。この分なら、札掛まで歩くのも、それほど苦にならないかもしれない。下りだし・・

カーブ手前の右側斜面は、三椏が沢山咲いていた。
満開にはチョット早い感じだ。

三椏の写真を撮った後、植林帯の斜面に取り付いた。
すぐに、明瞭な尾根となり、植林帯の急坂を登って行く。
 
カーブ手前,右側斜面の三椏
 
最初は、こんな感じの登り
 

取り付きから8分で左手に鹿柵が現れる。
更に5分で、右手に鹿柵。

いつの間にか右手の鹿柵が無くなり、急登が少しやわらいだ所で一息いれる。

←ここから尾根が細くなり、左手の鹿柵に沿って、
   又、急登となる。

尾根は明瞭で迷うような所は無い。
ただひたすら、植林帯の尾根を登って行く。
 

←左手鹿柵の向こうに14号鉄塔。

左手の後方には、丹沢三峰が見えて来た。
そして、左手前方には、鹿柵越しに、14号鉄塔が見える。

やがて、植林帯の向こうに、コンクリートと鉄柱が見えてきた。
前面鹿柵につきあたるが、右へ少し行くと、テキスト通り、鹿柵は倒れていた。
倒れた鹿柵から中に入り、土止を崩さないように、慎重に上側のコンクリート基部へ向った。
大山北の鉄塔に初めて来れた事、s-okさんが休憩されたであろうコンクリート基部に、自分が居る事に感激する。
 


          植林帯の向こうに、コンクリートと鉄柱

 
        巨大な13号鉄塔を見上げる
 
二ノ塔と三ノ塔
 
手前にヨモギ平、向こうは塔ノ岳
 

13号鉄塔を10時に出発。
すぐに鹿柵を扉の無いゲートで越えた。
鹿柵から10m程進むと、黄色い標柱があった。

標柱の矢印に従い、左へ向う。
水平な経路があった。

←左の写真
   水平な鉄塔巡視路に
   入ったところ。

 

水平なトラバース道は、沢の源頭部の2,3ヶ所で道が崩壊していた。

←崩壊部

踏み外すと、這い上がるのに難儀するな・・という感じであり、それほど高度感は無い。
しかし、足元は崩れ易いので、慎重にクリヤーして行く。

途中、13号鉄塔からの電力ケーブルの向こうに、三ノ塔がきれいに見えた。(今日の写真)

右側の斜面に岩と自然林が増えてきて、良い雰囲気の景色となった後、14号鉄塔のすぐ上の尾根に出た。
 

前方の鹿柵に沿って5m程下ると、鹿柵が倒れていた。
鹿柵を越えて、更に下っていくと、14号鉄塔の基部に到着した。

←14号鉄塔を見上げる。

確かに、碍子の付き方が、13号鉄塔と異なっている。
13号は水平方向、14号は垂直方向だ。
s-okさんのテキストに記載が無ければ、私は、全く気が付かなかっただろうが・・
 

←14号鉄塔の基部から北方向。

下の方に15号鉄塔、その向こうの上部に16号鉄塔が見える。 16号鉄塔の右方向には、ミズヒノ頭,西沢ノ頭への北尾根、 そして、西沢ノ頭から尾根が15号鉄塔へと下っている。

14号鉄塔を出発しようとした時、上の方から、人の話し声が聞こえてきた。
カメラを携えた、3人の男性と、鹿柵のところですれ違った。鉄塔を訪れる人は、結構たくさんいるようだ。
 

鹿柵を越えた後、雰囲気の良い自然林の尾根を登って行く。
力の無さそうな下草をなるべく踏まないように、薄い踏跡をトレースして行く。
ピンクのテープが沢山あった。

1000mで、13号鉄塔からの尾根と合流する。
逆方向の場合、14号鉄塔へ向う右側にテープが沢山見える。13号方面には、テープは無いようだった。
方向を左に変えて、平坦になった尾根の小ピークを越えて、14号鉄塔から20分程で、1021mピークに到着した。
 

←1021mピークを振り返る。
   逆方向の写真。

下り坂に転じた後、尾根が細くなっていく。

ブナとアセビの雰囲気の良い尾根を登って行く。
細い尾根上にも、ピンクのテープが沢山ある。
迷いようもない、一本道に沢山のテープ?・・・
このテープの目的は何んだろう?と疑問を持つ。
 
雰囲気の良い尾根
 
尾根に水筒の忘れ物
 

左手の北尾根の稜線が近づいてきて、右前方の大山山頂のアンテナが大きく見えるようになった。

右側に大きく展望が開けたところに出た。

←V字型の谷の両側に、12号と13号鉄塔が立つ。
   その間に、三ノ塔。
   曇っているのが残念だ。

1021mピークから30分で北尾根に出た。
丁度、一人の男性と出合い、こちらにルートがあるのか?と問われたので、鉄塔経由で登って来たと答えた。
北尾根を歩くのは、次回の楽しみとして、大山へ向かった。
 

大山の山頂は、桜が満開・・・
いや、いくら何でも早すぎる。

以外にも、樹氷だった。
今年は、暖冬で感覚が狂っている。
予期しなかった物を見た感じだが、
この時期、1250mの標高なら
不思議では無い。
 

←大山山頂に到着。

トイレの裏側、アンテナ施設との間のところへ出た。
そこから直進して、グルリと一周してみた。
さすがに、沢山の人がいた。
騒がしいので、早々に出発して、ハイキングコースを下った。
山頂を出発して10分で見晴台分岐。
更に13分で明るい989mに到着した。
屏風沢右岸尾根へのルートを確認した後、すぐ先のベンチで休憩した。
この先、なだらかな広い尾根の後、梅ノ木尾根へのルートを右に見送ると、細尾根の下りとなる。
道は良く整備されている。
 
989m 屏風沢右岸尾根方面
 
良く整備された登山道
 

←989mピークから20分で、
   唐沢峠休憩場に到着した。

東屋の左手が、唐沢川に下る作業道。
立入り禁止の真新しい柵があった。

三峰方面へは、真っ直ぐに正面の坂を登っていくが、右手の「旧道 不動尻」方面にも、立入り禁止の柵があった。

少し探索の後、正面の坂を登る。
 

5分程で、840mピーク。

←道標は、右手、不動尻を指している。

ここから、斜め左に向かい、三峰へのショートカットコースに入る。 明瞭な踏跡が続いている。
広い尾根がだんだんと狭くなり、雰囲気の良い景色が続く。

このルートが、正式なハイキングコースになっていないのが、不思議な気がする。( べつに、ハイキングコースにして欲しくも無いが。)
大山から三峰へ向うのに、不動尻を経由するのは、大きなロスだ。 三峰の稜線と比べれば、さほど危険なところも無い。
 
雰囲気の良い尾根道
 
雰囲気の良い尾根道
 

ショートカットコースの後半、尾根の少し左下を歩く感じとなり、緩く登って880mのピークを通過する。
逆方向の場合、一般登山道から右へ分岐(左の写真)して、坂を登った所で、右へ行く感じ。

←一般登山道との合流点ベンチ

一般登山道に合流後、急な登りとなって、910mピークへ到着した。
右手、境界尾根方面へは、通せんぼのロープがあった。
この峰の名は、無名の峰,七沢山,竹沢ノ頭・・・
どれが正解? どれも正解か?
 

910mピークを過ぎると、細い尾根のアップダウンとなり、鎖や梯子が登場する。
事故も時々起きているという事に納得する。
幾つものピークを越えて行く。

910mピークから20分程で、南峰に到着した。
ここに、山頂標識とベンチがあったが、これが無ければ、どのピークが三峰なのか判断し難い。

一旦下って、又、細尾根のアップダウンとなる。
中峰は、ここかな?と思った所はあるが、確証は無い。
南峰ピークから16分で北峰に到着した。
 
三峰(南峰)の山頂標識
 
南峰から北嶺へ向う鎖場
 

←北峰のピーク

登山道は、ここで北東へ方向を変えて下って行く。
北方向の尾根へは、通せんぼするような形で、岩と木の枝があった。

ここで、ゆっくりと休憩。
持って来たビールを開けて、三峰まで無事来られた事に乾杯。

座っていると、風が冷たい。
ビール片手に、5m程下って風の無い所へ移動し、
鍋嵐と宮ヶ瀬尾根方面の展望を楽しんだ。
 

14時5分に北峰を出発して、下降を開始した。
ここからは、鎖は無く、普通の登山道となった。
下り初めてすぐに、面白い石があった。

←目玉石
   火山弾が風化し タマネギ状に皮が剥がれたものとの事。

急な下りはすぐに終わり、ゆったりとした下り坂となった。
ゆったりとした道を進むと、左手崩壊地に出て、鍋嵐方面が良く見えた。

惣久山は、どこか解らぬままに通過。
右手、煤ヶ谷の分岐を直進して、急坂を下り、北峰から40分程で物見峠についた。
ここは、黒岩経路を通過した時に来た。今日で、2回目だ。
 
鍋嵐
 
物見峠で休憩
 

物見峠から、最後のピークである、辺室山へ向う。
鍋嵐分岐まで登ると、以後、ゆったりとした道となる。
左手に宮ヶ瀬尾根、下の方にチラチラと林道が見える。

←辺室山の広い山頂。
   少し先に、三角点がある。

土山峠へ向けてなだらかな坂を下る。
バスの時間待ちの間に、林道を少し探索しよう。
最後は、林道側に気をとらわれ過ぎて、道を見失い、坐禅石の後ろの所へズルズルと下った。
本来の登山口より、20m程、林道側に降り立った。

林道を少し探索した後、16時56分の本厚木行きバスに乗車した。 疲労感が心地よい。満足の山行だった。
 
坐禅石
 
林道を散策
 

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