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谷太郎林道〜宝ノ山尾根〜竹沢ノ頭(七沢山)〜三峰〜唐沢峠〜大沢分岐〜鐘ヶ嶽
<2008年 3月 1日(土)>  NO.184
谷太郎林道終点 : 06:11 (  250m)
宝ノ山取り付き : 06:24 (  200m) 「清川宝の山」石柱
512m : 07:10 (  512m)
尾根合流 : 07:30 (  635m) スズタケ
777m : 07:56 (  777m)
竹沢ノ頭 : 08:23 (  910m) 七沢山
三峰(南峰) : 08:40/08:55 (  935m) 来た道を戻る
竹沢ノ頭 : 08:23 (  910m)
唐沢峠休憩場 : 09:52/10:08 (  800m)
梅ノ木尾根分岐 : 10:25 (  893m)
大沢分岐 : 10:56 (  720m)
巨木ノ森分岐 : 11:06/11:22 (  650m) 東屋
スリバチ広場 : 11:26 (  630m)
見晴らし広場A : 11:43 (  670m)
見晴らし広場B : 11:47 (  650m)
一般登山道 : 12:10 (  430m) 山神隧道付近
鐘ヶ嶽 : 12:30/12:40 (  561m) 北へ向かう
山ノ神 : 12:55 (  420m)
谷太郎林道 : 13:35 (  250m)
  [行動時間] : 7時間28分 [単独]        [車]

[コースマップ]: 宝ノ山尾根〜竹沢ノ頭〜鐘ヶ嶽



竹沢ノ頭(七沢山)へ最後の登り


宝ノ山尾根から竹沢ノ頭(七沢山)へ登り、大沢分岐から鐘ヶ嶽を経由して戻って来る周回コースを計画した。
宝ノ山尾根は、前半のゆったりした尾根と後半の急峻な尾根、変化があって楽しい尾根だった。
グルリと一周して鐘ヶ嶽に登った後は、北側の山ノ神から黒破線ルートで谷太郎林道へ下るコースを計画した。
しかし、経路の痕跡は全く無く、ここの下りに一番苦労した。
未だ雪が残っているが、春の気配を少し感じながらの楽しい山行となった。



[関連ページ]:
<NO.181 2008- 1- 3 ヤビツ峠〜11号鉄塔〜大山〜石尊沢右岸尾根〜 唐沢峠〜梅ノ木尾根〜日向薬師>
<NO.185 2008- 3-16 境界尾根〜竹沢ノ頭(七沢山)〜唐沢川〜杉ノ沢右岸尾根〜惣久経路>
<NO.187 2008- 4-12 広沢寺〜見城山〜日向山〜奥の院〜梅ノ木尾根〜大沢分岐〜見晴広場〜キャンプ場>



初めて谷太郎林道に入り、林道の奥へ走っていくと、やたら沢山の車が停まっている。 林道を歩いている人もいて、何かお祭りでもあるのか、といった雰囲気だ。
いやな予感とともに走って行くと、林道終点の駐車場は満車状態。しかたなく、バックで200mほど戻って、路肩に車を停めた。 幸い、この林道は、車を停めるスペースが割りと沢山あった。
3月1日、渓流釣の解禁日だった。すっかり忘れていた。
身支度をして出発。来た道を戻る。
15分で「清川宝の山」の石柱がある取り付きに到着した。
ここにも駐車出来るスペースがあり、2台の車が停まっていた。石柱からどちらへ向かうか? 少し思案の後、斜め左方向に向けて急登を開始した。
 

石柱から斜め左方向に登った後、斜め右に方向を変える。
不明瞭だが、なんとなく踏み跡があるような気もする。
急登10分で尾根に乗った。

←尾根に乗ると、思ったより
   良い雰囲気の道が続く。
 

←512mピーク

取り付きから50分ほどで、512mピークを通過した。
その少し先で、立派な作業道が右下から上がって来て合流した。

512mピークから5分ほどで、モミの大木が多くなる。
ゆったりとした、良い雰囲気の尾根だ。
 
モミの大木
 
モミの大木
 

尾根合流点の少し手前から傾斜がきつくなった。

←そして、右手上方に新しい柵と
   脚立が見えて来た。

右手に鹿柵を見て、急坂を上がって尾根に乗った。
尾根上には、テープとスズタケがあったが、左側の道はあまり明瞭では無い。(写真@)
少し右側に進むと、スズタケの向こうに明瞭な道があった。(写真A)
 
@尾根上のテープ
 
Aスズタケが刈られた、明瞭な道
 

←777mピークに向けて、ゆるやかに登って行く。

このあたりも良い雰囲気だ。
 

  777mピークに到着。
  展望は無い。
  (左の写真)
  
  GPSの高度計
  見事に777mを表示。


 

777mを過ぎてしばらく行くと、尾根が細くなり、様相が一変する。
細い急尾根となり、岩場にロープも登場する。
最初のロープは使わなくても登れたが、最後のほうは完全にロープのお世話になる。
なかなかの急尾根だ。ここを下るのも大変だろう。

最後の岩場(トップの写真)を登り、石柱の取り付きから約2時間で竹沢ノ頭に到着した。
 

←竹沢ノ頭(七沢山)

正面が三峰方向。
右手から登って来た。

一般登山道を三峰方面へ向かう。
所々に残った雪が、ガチガチに凍っている。
意外にも、一般登山道に出たとたんに、今までより緊張を強いられる状態となった。
氷は部分的であり、アイゼンを付けるにも中途半端だ。
氷に乗らないように慎重に足場を見極めながら、三峰へ向かった。
 

←三峰(南峰)の山頂標識

木々の間から雪化粧の丹沢山がきれいに見えた。

休憩の後、来た道を戻る。
竹沢ノ頭から、右方向に大きく下る。
傾斜が緩やかになり、広い尾根になると、所々に雪はあるものの、春の気配を感じた。

鞍部から少し登った地点、左手にベンチがある所で、一般登山道を左に別けて直進する。
 

←唐沢峠へ向かうショートカットコースに
   入ったあたり。

気持ちの良い尾根を進んで行く。
865mピークを超えて急に下った後、広い尾根をゆるやかに登って行くと不動尻への分岐点。
右に折れてゆるやかに下って、唐沢峠の休憩場に到着した。
 

唐沢峠から大山方面へ向かう。
唐沢峠から17分、893mピークから少し下った所で、梅ノ木尾根に入る。

←梅ノ木尾根の入口。

梅ノ木尾根に入った下り、雪と氷が残っていて少し苦労したが、しばらくすると雪も無くなった。
778mで左に方向を変え、大沢分岐に到着した。
 
大沢分岐
 
大沢分岐の道標と三峰
 

日向薬師への道を右に別けて直進する。
ここからは、初めてのルートだ。
すぐに左へ方向を変えて、右手に鹿柵があらわれた。

←右手の鹿柵に沿って、
   ザレた道を下って行く。

この後、細い尾根となるが、危険なところは無い。
植林帯に入って下っていくと、右下に東屋が見えてきた。
 

東屋と立派な道標
正面方向は、「巨木の森」と書いてある。


 

←東屋を出発して少し下ると、すぐにスリバチ広場。
   ここにも立派な道標がある。
   弁天の森方向は、経路荒廃の注意書きがあった。

見晴広場に向けて緩やかに登って行く。
右手鹿柵の赤松の尾根を行く。
小さな岩場を上がると平坦な尾根となった。
土管に朽ちた看板がある、下の左写真が見晴広場Aだと思う。
この先の674mピークは分からず通過して、下右写真の見晴広場Bに到着した。
白い道標があり、左手:鐘ヶ嶽、右手:弁天の森を指していた。白い道標は、この先も随所にあり、助けられた。
注意:2008年4月12日、見晴広場−Bの「鐘ヶ嶽」を指す白い道標(下の写真中央)は無くなっていた。
 
見晴らし広場A(だと思う)
 
見晴らし広場B
 

見晴らし広場Bから山神隧道に向けて下る。

←尾根の左手、ザレ地に根っこの浮いた木々。
   あまり見た事の無い風景だ。

山神隧道の登山道へ向かう終盤、430mあたりで、尾根から外れて左へ向かうと思っていたが、道なりに進む感じで、左方向へ下って行く。
右下に林道が見えて、更に下っていくと、一般登山道へ出た。
 

林道へ向かう登山道を右に別けて、鐘ヶ嶽へ向かう。

←すぐに山神様の祠があった。



鞍部から20分ほどの登りで、鐘ヶ嶽の山頂に到着した。
山頂で2体の不動明王を見た後、少し下って浅間神社にお参りした。
 
2体の不動明王
 
少し下って浅間神社
 
山頂に戻り、谷太郎林道への下降を開始する。
ここまでは、まったく順調。最後に何かありそうな予感がしたが、これが見事的中する事となった。

ルートは、北側へ山ノ神まで下って、地図の黒破線ルートで谷太郎林道へ下る事とした。
先ずは、山頂から北側へ薄暗い植林帯へ入って行く。
少し進むと、テープが適度にあった。
鹿柵に入るか否か迷ったが、入らないで急坂を下る。

←450mあたりで、鹿柵に大穴。
   テープがあったので、ここから入った。

緩やかな傾斜となり、正面の鹿柵を扉で出ると、山ノ神の祠があった。
 
←420m地点。
   山ノ神の祠

ここから、谷太郎林道方向へ巻き道があると思ったが、痕跡は全く無い。
あたりを偵察するが何も無い。
意を決して、鹿柵に沿って下って行く事とした。
 
←鹿柵に沿って西へ下って行く。

しばらく下って行くと、沢で鹿柵が壊れていた。
壊れた鹿柵につかまりながら沢に降りた後、上り返して再び鹿柵に沿って行く。
二番目の沢の手前で、薄っすらと踏み跡らしき感じ。
踏み跡を追っていくと、崩れた沢にロープがあった。
ここで、初めて人が通った痕跡を見る事が出来た。
 
2番目の沢は、大きく崩れて土がむき出しになっていた。
1本目のロープで沢に下った後、2本目のロープで対面に上がった。

←2本目のロープで対面に上がる。
 
更に進んで行くと、石垣があった。

かつて、ここに道があった事は間違い無い。
しかし、完全に崩れて、道の痕跡は全く無い。

右下に沢が見えて来た。
高度もかなり下がったので、そろそろ大丈夫と思い、沢に向かって急坂を下った。
 
沢に下って、涸れた沢を進んでいくと、林道が見えた。
丁度、マス釣り場のところだった。
林道に出ると、すぐ先に朝停めた車が見えた。
どんぴしゃの場所に出る事が出来た。

かなりオロオロしながら下って来たが、振り返ってみると、ほぼ黒破線ルートをたどったようだ。
しかし、鐘ヶ嶽の山頂からダイレクトにマス釣り場か林道終点を目指したほうが正解かもしれない。

最後に手こずったが、何とか谷太郎林道終点からの周回コースを完成させる事が出来た。
少し春を感じる、楽しい山行だった。
 

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