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青根の林道に駐車 | : | 06:35 | ( 490m) | |
林道終点 | : | 06:54 | ( 570m) | 正面堰堤の広場 |
袖平山 | : | 08:49 | (1,432m) | |
東海自然歩道 | : | 08:51/09:04 | (1,420m) | ベンチ |
姫次 | : | 09:18 | (1,420m) | |
原小屋平 | : | 09:31 | (1,330m) | 左の原小屋沢へ |
地蔵沢出合 | : | 10:05 | (1,240m) | |
ガータゴヤ滝(落口) | : | 10:40 | (1,180m) | 5分下って滝壷 |
三段ノ滝(滝壷) | : | 11:05 | ||
バケモノ滝(滝壷) | : | 11:30 | (1,050m) | |
カサギ沢出合 | : | 11:35/11:50 | (1,025m) | 尾根を姫次へ向う |
1380m | : | 12:52 | (1,380m) | |
姫次 | : | 13:27/13:40 | (1,420m) | |
黍殻山 | : | 14:31 | (1,273m) | |
830m | : | 15:09 | ( 830m) | 左へ作業道有るが直進した |
祠 | : | 15:36 | ( 580m) | |
林道 | : | 15:52 | ( 480m) | 最後の民家前の階段 |
駐車ポイント | : | 16:00 | ( 490m) | |
[行動時間] | : | 9時間20分 | [単独] [車] |
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ガータゴヤ滝 |
道志・青根に車を停めて、袖平山北尾根から登り、黍殻山北尾根を下るコースを計画した。 更に、原小屋沢をカサギ沢出合まで沢沿いに下った後、尾根伝いに姫次へ戻るコースを加え、 けっこうハードな工程となった。 袖平山北尾根は、取り付きさえ判れば、あとは明瞭なルート。迷うような所は、全く無い。 黍殻山北尾根は、所々に作業道があり、しっかりした経路だが、尾根を直進した場合、最後に民家の所 へ出る部分が判り難い。 原小屋沢の下降は、ガータゴヤ滝までは、自然な感じで右岸,左岸のルートを選んで、さほど問題 無く下る事が出来た。 しかし、ガータゴヤ滝から先は、男性的な沢となり、ルートを選ぶのに少し難儀した。 初めてのコース、登り・沢・下りの三つの課題を楽しみ、クリアーする事が出来た。 充実の山行だった。 (参考HP:「丹沢写真館」さん,「ようこそ! 丹沢へ!!」さん,「俺の山紀行」さん) ※追記:袖平山北尾根コース。単純に地図の黒点線ルートを登ったと思っていたが、 地図を良くみると、何か変だ。記憶と一致しない。 記憶を辿り、地図上のルートを修正した。 そういえば、取り付きの林道終点、広場の正面に踏み跡があった。 それが、黒点線ルートの入口だと思われる。 |
[関連ページ]: <NO.165 2007- 5-12 榛ノ木丸〜カサギ沢〜カヤノ沢出合〜姫次〜黍殻避難小屋〜大平> [関連ページ]: <NO.173 2007-10-13 エビラ沢橋〜袖平山〜北尾根下降〜538m〜ジィジィ宮> |
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朝方までは雨。急速に天気は回復する。・・の予報に期待。 413号を道志へ向かう。 青根で左折して林道に入り、八丁坂ノ頭へ向かう一般登山道方面と袖平山北尾根取り付きへの分岐点に到着した。 ←直進方向が、八丁坂ノ頭へ向かう一般登山道方面。 右側が、袖平山北尾根根取り付き方面。 右側へ入ると、細いダートな道となった。 最初の沢を越えるところ、橋の手前に車を停めた。 身支度の後、6時40分に出発した。 |
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林道は、かなりデコボコだ。 普通の車で入って来るのは、止めた方がよさそうだ。 ←出発から5分でT字分岐。 左の林道へ入る。 |
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←T字分岐から1分ほどで、 Y字分岐。 赤い、手製の道標に従って、左の林道に入った。 |
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←すぐに林道終点かと思っていたら、 コンクリートの良い道が続く。 Y字分岐から8分、右側に堰堤が見えて、林道終点の広場に到着した。 広場の正面には、堰堤が見える。 広場の左方向に、手製の道標が立っていた。 道標に従い、広場の左側から植林地に入った。 曖昧な経路だが、木の赤いペンキが導いてくれる。 最初は、広い植林地の中を進む。 進むにつれて、だんだんと尾根らしくなっていった。 |
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林道終点、広場左の道標 |
植林地内の曖昧な経路 |
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植林地の急尾根が続く。 やがて、右側から尾根が上がって来た。 尾根の合流点を目指して、急坂を登って行く。 標高944m地点で、尾根が合流して平坦地へ出た。 道標は柱から外れて、地面に置かれていた。 ←944m地点(逆方向の写真) 写真の右方向から登って来た。 左方向は、660mピークから536mを経て、 林道へ至る。 (2003-4-6 s-okさんが左から登られている) |
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少し先にも道標があった。 ここからは、植林地が終り、自然林の平坦な道となった。 やがて登りとなるが、これまでほど急ではない。 このあたりは、淡々と登っていった。 |
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1139mで、右手に小さな崩壊地。 大室山が正面に見えるが、低い雲がかかっていた。 天気予報とおり、天気は急速に回復して、青空が広がっているが、所々に低い雲が残っている。 少し進むと、左側に大きな崩壊地があり、黍殼山方面の展望が広がっていた。 ←右側崩壊地からすぐに、左側に大きな崩壊地。 |
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←左側(東)の崩壊地から、 黍殼山と下る予定の北尾根 ブナの木が多くなり、良い雰囲気となってきた。 やがて、1300mで右からの尾根と合流。 更に、ゆるやかに登って行くと、右側から北西尾根が上がって来た。 尾根合流点を目指して登る。 右側からの北西尾根と合流したと思ったら、 袖平山の南北に長い山頂に到着していた。 |
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袖平山の山頂 |
山頂標識 |
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袖平山の山頂から大室山と右後方に南アルプス |
東海自然歩道のベンチ |
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袖平山の山頂から2分で東海自然歩道のベンチへ。 蛭ヶ岳から檜洞丸の景色が広がるが、 いまいちスッキリしない。 富士山も雲の中だった。 見上げる空は、真っ青なのだが・・。 休憩の後、姫次へ向けて出発。15分程で姫次に到着した。 ←東側の青空をバックにした姫次 西側の富士山は雲の中だった。 第一段階は、ここで終了。 原小屋沢を廻って、ここへ戻って来る、 第二段階を開始する。 |
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9時18分に姫次を出発。 一般登山道を原小屋平を目指す。 姫次から急坂を下ると、すぐに、左下に水の無い原小屋沢が見えてきた。 沢へ降りようかとも思ったが、原小屋平まで登山道を行った。 ←原小屋平に到着。 ここから左下に下り、水の無い原小屋沢に降り立った。 |
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←降り立った、水の無い原小屋沢。 最初は、こんな感じの堀割。 左岸の段丘を下って行った。 10分程下ると、沢に水が流れだした。 時々、沢に降りたりしながら、左岸を進む。 出発から13分で、左岸に水場があった。 |
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少し水が流れ出して来た |
左岸にあった水場 |
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水場を過ぎて、流れが明瞭になってきた沢の左岸を 下って行く。 ←水場から7分程で、左岸の段丘に小屋の跡があった。 小屋跡から右岸へ渡り、少し広くなった段丘を進む。 以後、左岸,右岸を適当に選んで下って行く。 このあたりは、悩む事無く、自然にルートを選んで行ける。 時々、古いテープがあったが、テープに導かれるというよりも、選んだルートにテープがあった。と 言う感じだ。 原小屋平を出発してから、35分で右側から地蔵沢が合流した。 更に18分で、右側から又兵衛沢が合流した。 |
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左側が地蔵沢,右側が原小屋沢 |
又兵衛沢(だと思う) |
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順調に下って行くと、初めて、小滝が現れた。 ←最初の小滝。 そろそろ、ガータゴヤ滝の目印だ。 最初の小滝は、右岸を通過した。 すぐに、右手前方にガレ。そして、左岸の尾根が低くなってきた事を実感した。 左岸に渡って少し進むと、前方が、狭くすぼまった感じとなった。 ガータゴヤ滝手前の高巻き地点に到着した。 |
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←左手の尾根に取り付く。 (尾根上から左へ向えば、姫次に至る尾根) 尾根に上がったら、尾根上を右側へ突端まで行き、 そこから急激に下降した。 |
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←ガータゴヤ滝の落ち口 原小屋平を出発して、1時間10分。 ついに到着する事が出来た。 滝の左岸に沿い、滝を横から眺めながら下って行く。 5分で、雄大なガータゴヤ滝の正面に降り立った。 しばらく滝を眺めて、次の行動を決める。 ここから、さっき下った尾根を登り、姫次へ戻るルートも考えていたが、時間は未だ充分にある。 カサギ沢出合まで行く事を決めて、出発した。 |
![]() ガータゴヤ滝を横から見て下る |
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ガータゴヤ滝の滝壷に降り立った | |
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すぐに、F6(7m)の落ち口がある。 ここから、右岸に渡り、下って行く。 ←ガータゴヤ滝から10m程先に F6(7m)の落ち口。 原小屋沢は、これまでと変わって、 男性的な荒々しい沢となった。 F6(7m)を眺めて、更に右岸を進む。 すぐ先、左岸の崖から、スダレ滝の水が落ちていた。 雄大な景色だった。 |
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F6(7m) |
左岸の崖からスダレ滝 |
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更に、5分ほど右岸を行くと、右岸の前方は、滑り台のような斜面になっている。 左岸は、急な崖。 どうするか・・あたりを見回すと、左岸に青いシュリンゲ(ベルト状のロープ)があり、その先、左岸の崖の上が経路の ように見えた。 意を決して左岸に渡り、青いシュリンゲに掴まり体を引き上げた。 すぐに、水平な経路となり、左岸の崖の上を進む。 右下がバッサリ切れ落ちていている。 落ちたら痛いでは済まない。 細い経路を慎重に進む。 今日のルートで、一番危険な箇所だった。 ←危険な水平経路をクリアーして下ると、 三段ノ滝の滝壷へ降り立った。 右の崖の上を通過。左は滑り台。 |
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ここから先、小滝や大岩が次々とあらわれる。 右岸,左岸を選びながら、大岩を越えて下った。 途中、行き詰まったところで、左岸に灰色の太い電気コードがあり、これに助けられて進んだ。 ←途中の小滝 巻き道らしきものは、気がつかなかった。 とにかく沢沿いを、コース選びに難儀しながら進んでいくと、前方に倒木があらわれた。 |
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←沢が狭くなり、倒木が見えた。 バケモノ滝の落ち口だ。 やっと自分の位置を把握して、一安心する。 ここは、バケモノ滝の落ち口を右下に見て、高巻きする箇所のハズだ。 左側の斜面に取り付き、土がズルズル崩れる斜面を登る。 尾根に上がると、その向こうに広い空間が広がっていた。 急な斜面の下の方は、カサギ沢出合。 そして、この尾根は、姫次に向う尾根に違いない。 急な斜面を下る。 どこを下っても急坂だが、なるべく右のバケモノ滝方向へ下った。 |
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←バケモノ滝 ガータゴヤ滝を出発してから45分。やっと、ここまで来た。 ・・と安心したとたん、何でも無い所で、足を滑らせて尻餅をついてしまった。 緊張が解けて一安心でコケル。 なんともセオリー通りのドジだ。 バケモノ滝を見た後、左岸の尾根突端斜面を下る。 5分でカサギ沢出合に到着した。 |
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←カサギ沢出合,二条ノ滝 原小屋平を出発して約2時間。 ついに、カサギ沢出合まで来た。 感激!、そして先駆者の皆様に感謝! 青い空に太陽が輝き、夏のような雰囲気の中、 原小屋沢とカサギ沢を眺めながら休憩した。 ここから雷滝への経路も、自分にとっては、未知の領域。 心引かれるが、今日は、ここまでとする。 今度は、雷滝から上ってくるぞ! ・・と誓い、姫次に向けて出発した。 |
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原小屋沢とカサギ沢の間の尾根に取り付く。 どうルートをとるか考えたが、どこを行っても急坂にあまり変りは無い。 どうせ急坂ならと、出合の延長線上を登って行った。 最初の方は立ち木が少なく、ズルズルと足を滑らせながら急な坂を登った。 ←取り付いた尾根から下側を振り返る。 下方、右手に原小屋沢、左手にカサギ沢。 更に登り続けると、右手に榛ノ木丸が見えて来る。 左手後方には、市原新道と、その向こうに白馬尾根の草地が見える。 この位置にいるんだ・・と、山奥に一人居る自分の位置に感慨をおぼえる。 |
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やがて、アセビ等の木々が多くなるが、急登は続く。 前方に崩壊地があり、少し左へカーブするように登る。 1,325mで左側から尾根が合流して来た。 ガータゴヤ滝からの尾根だ。 ここで、やっと平坦な道となった。 1,380mピークを過ぎて、しばらくすると左手に崩壊地。 東側の展望が広がっていた。 朝の雲が無くなり、蛭ヶ岳,富士山が展望できた。 |
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蛭ヶ岳 |
富士山 |
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再び、アセビの中へ。 こんな感じの迷路があるが、苦も無く通過出来る。 ヤブも無い。 緩やかな登りだが、後半、右足の太腿にケイレンの気配。 少し休憩して、なだめながら進む。 沢に沿って、大岩を越えたりの工程が、思っている以上に足に来ているようだ。 |
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右手に植林帯があらわれて、右からの尾根が合流する。 広いカラマツの尾根を進むと、そろそろ終盤の気配。 ←カラマツ林の前方に、姫次のベンチが見えた。 4時間10分かけて、姫次へ戻ってきた。 楽しい冒険の工程、第二段階を終了した。 姫次には、13人の団体さんと、犬を連れた蛭ヶ岳山荘の関係者の方がいた。 団体さんは、蛭ヶ岳山荘泊まりとの事だった。 富士山を眺めて休憩の後、東海自然歩道を黍殻山へ向けて出発した。 |
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姫次からの富士山 |
黍殻避難小屋と気持ちの良い広場 |
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姫次から50分ほどで黍殻山に到着 |
山頂の北西側に赤棒杭が続いている |
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黍殻山の山頂、「水源の森林」の白柱赤帽杭と短杭が北西に向って並んでいる。 短い距離に密集して杭があり、何故こんなに沢山の杭を打ったのか疑問に思う。 第三段階の黍殻山北(北西)尾根下降を開始。 杭に向って出発した。 杭に沿った、明瞭な良い道が続き、しばらくすると、作業道の階段も登場してきた。 ←一部崩れた、作業道の階段 やがて、左右に新しい保護柵がポツポツとあらわれて、 保護柵の間を下って行く。 |
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←標高970m。最初の左折点。 169と書かれた、白柱赤帽杭のところで、 左へ方向を変える。 二回目の左折は、930m地点。 930mあたりで、前方に小山。左へ巻き道のような感じ。 ここは、小山に真っ直ぐ登り、頂上の杭のところで左折した。 930m分岐点は、右へ行っても、青根の集落へ下れるようだ。(未確認) |
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←830m地点 左方向へ立派な作業道 ここは、左の作業道へは入らず、青根の集落方向へ向けて直進。正面の小山を登った 以後、少し道は悪くなるが、人の手が入った明瞭な経路が続いていた。 前方下のほうに、小学校の建物が見える。 |
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750mあたりから、笹が出てきた。 ヤブと言うほどでは無いが、少しうるさい。 更に下って、700mあたりは、払われた枝が散乱して歩き難かった。 ←700mあたりの払われた枝 660mあたり、杭と境界見出 NO.17があり、ここから尾根が広くなる。 どちらの方向へも下れる感じだが、真っ直ぐ、右手植林帯,左手自然林の境を下る。 すぐに、尾根が明瞭になり、植林帯の中へ入ると、水平な堀割のようなところの手前に祠があった。 祠にお参りした時は気が付かなかったが、堀割を越えて振り返ると、枝を広げた立派な大木に気がついた。 祠はその大木の足元にあった。 |
![]() 祠 |
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立派な木の足元に祠 | |
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堀割を越えて下って行くと、前方の木々の間から民家が見えて来た。 ←木々の間に民家が見えた。 ここから、経路がわからなくなる。 しかし、目の前に民家があるので、適当に下って行くと、鹿柵に突き当たった。 鹿柵のすぐ向こうは林道だが、扉が無い。 少し左へ進んで見ると、鹿柵の扉があり、お墓のところへ出る事が出来た。 |
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←林道の最後の民家の所。 この階段を下った。 (階段の上は、お墓) 黍殻山を出発してから、1時間30分で林道へ出た。 林道を車を停めた所に向けて、奥へ進む。 8分程で、駐車地点に到着して、本日の全工程を終えた。 ハードな工程を終えた満足感。 充実の山行だった。 |