2007年へ戻る     「丹沢・道志」へ戻る

滝壷橋〜ミツバ岳〜権現山〜二本杉峠〜水平経路〜地蔵平
    〜千鳥橋〜二本杉峠〜屏風岩山〜東峰〜大滝バス停

<2007年 3月 21日(水)>  NO.159
浅瀬入口バス停 : 08:16 (  350m)
滝壷橋 : 08:40 (  350m) 橋を渡って右へ
ミツバ岳 : 09:30/09:45 (  835m)
権現山 : 10:22/10:27 (1,019m)
二本杉峠 : 10:55/11:00 (  740m) 水平経路へ
地藏平 : 12:00/12:20 (  600m)
千鳥橋 : 12:43 (  550m)
二本杉峠 : 13:20/13:25 (  740m)
屏風岩山 : 14:23/14:35 (1,052m)
東峰 : 14:41 (1,050m)
大滝, 取り付き : 15:28 (  450m)
大滝バス停 : 15:34 (  450m) バス 15:47
  [行動時間] : 7時間18分 [単独]        [電車・バス]

[コースマップ]:滝壷橋〜ミツバ岳〜権現山      屏風岩山〜大滝橋



三椏(ミツバ岳山頂にて)
 
檜洞丸,右下に中川温泉(権現山から下った崩壊地にて)


ミツバ岳と屏風岩山の三椏を見に行った。
それだけでは、つまらないので、二本杉峠から水平道を経由して地藏平へ。
林道を千鳥橋まで歩いた後、荒廃した経路で、二本杉峠へ戻った。
地藏平へは、今回で2回目。 今回は、行きも帰りも荒廃したドキドキ経路だった。
三椏は、思った通りちょっと早かった。 しかし、なかなか見事な群落を見る事が出来た。
屏風岩山からは、東峰を経由して大滝キャンプ場へ向けて下ったが、踏跡明瞭で私設の標識まで完備しているのには驚いた。




[関連ページ]: <NO.120 2006-2-18 西丹沢〜畦ヶ丸〜モロクボ沢ノ頭〜城ヶ尾峠〜地蔵平〜浅瀬>
[関連ページ]: <NO.126 2006-3-31 滝壷橋〜ミツバ岳〜権現山〜二本杉峠〜細川橋>



新松田駅着 7:19。改札の手間で、西丹沢行きのバスが発車して行くのが見えた。 慌てず松田駅へ。 7:23発の御殿場線で谷峨駅へと向った。

←可愛い感じの谷峨駅でバスを待つ。

バスは超満員。やっと全員乗れた・・という感じで出発した。
浅瀬入口でバスを降り、トンネルを越えて湖岸を歩く。
25分程で、滝壷橋へ到着。橋を渡った右手が取り付きだ。
 ↓滝壷橋の取り付き。
  手製の標識があった。
 
湖を見ながら車道を歩く
 
滝壷橋。渡った右手が取り付き
 
車道から右手へ、白い手摺の所から登っていく。
急坂だが、踏跡は明瞭。ジグザグと登っていく。
尾根へ上がる手前に、左へ向う作業道のような感じの道があるが、これは無視して、尾根上を目指す。
尾根へ上がり、道なりに左へ向うと、すぐに前方に鹿柵が見えてくる。(標高430m)

←すこし右へ方向を変えて、左手鹿柵に沿って進む。

すぐに、鹿柵は左方向に曲がっていく。鹿柵から離れて、真っ直ぐ、正面の急坂をジグザグと登る。
取り付きから20分、標高520mで白い看板があり、ここから右手植林帯、左手自然林の急坂を登って行く。
820m尾根合流点でやっと急登が終る。
右へ方向を変えてゆったり登り、ミツバ岳へ到着した。
黄色い三椏が目に飛び込んで来た。
 
山頂から西側の展望。富士山の雲が残念。
 
満開の三椏
 
満開の三椏
 
ミツバ岳、山頂標識
 

展望と三椏を楽しんだ後、権現山へ向う。

←途中の三椏は、日当たりが悪く、未だ白い。

昨年は3月31日に来たが、三椏の開花具合は、だいたいその時と同じ感じ。
やはり今年の開花は、暖冬でだいぶ早いようだ。

ミツバ岳から50分で、権現山に到着した。
ベンチの少し先に山頂標識は有るが、二本杉峠,ミツバ岳方面を示す道標は無い。
ちょっと休憩した後、二本杉峠へ向けて出発した。
何故か?少し下った所に道標がある。
 
権現山 山頂標識
 
山頂標識から撮影。正面⇒二本杉峠。左手⇒ミツバ岳。
 
←権現山から30分程で、二本杉峠に到着した。

ここまでは、1年前と同じコース。
1年前は、細川橋へ下ったが、今日は、いよいよ地藏平への未知のコースに入る。

地藏平から帰って来る予定の東側の暗い植林帯方面には、経路崩壊の注意書きがある。

11時丁度に、二本杉峠を出発。道標が指す、屏風岩山方面の細い経路に入った。
細い水平な経路を5分で、屏風岩山方面との分岐。
屏風岩山方面へは、正面の急坂を登っていくが、地藏平へ向けて、左の水平経路に入った。
 
←屏風岩山方面分岐から、左の水平経路へ。

しばらくは、良い道が続く。
だんだんと道が悪くなり、崩れかけた細い経路もあった。
さほど問題無く進めるが、左下はバッサリと谷側に落ちているので、慎重に行く。(写真(1))
二本杉峠から10分、最初の崩壊地が登場した。(写真(2))
ここは、それほど高度感無く、わりと簡単に通過できた。
以後、沢の源頭部は、程度の差は有るが全て崩壊している。(写真(3)(4))
写真(4)は、右上へ回り込み、沢を少し下って、本来の経路の下側から水平経路に戻った。
道は悪いが、時別な冒険を強いられる場面は無い。
通過する経路を見定めて、慎重に行けば問題は無い。
 
(1)崩れかけた水平路
 
(2)10分で最初の崩壊地
 
(3)崩壊地
 
(4)大きな崩壊地
 

←二本杉峠から46分。
   ヤマメ沢に到着した。

崩れかけた部分に乗らないように、
少し奥の堰堤上を通過した。
 

←ヤマメ沢、上流側。
   苔むした石積みの堰堤が、沢の上流側にも見える。

ここまでの経路は、ほとんど水平。
ヤマメ沢を通過した後も、しばらく水平路が続き、二本杉峠から50分を過ぎた所で、やっと下りの道となった。
広い明瞭な道で植林帯の中を下って行く。
右手が鹿柵となり、左下に林道が見えた。

二本杉峠から、丁度1時間で、地蔵堂から約30m浅瀬側、白い看板の所で林道へ出た。

地藏尊にお参りし、その先の広場で休憩した。
 
右手鹿柵に沿って下る。左下に林道が見える。
 
地蔵堂から約30m浅瀬側、白い看板の所で林道へ
 
地藏尊
 
地藏平
 

広場で休憩の後、林道を千鳥橋へ向う。

←林道脇の房桜

林道脇の房桜やアブラチャンに春の訪れを感じながら、
千鳥橋へ向けて歩く。
 

地藏平から25分程で千鳥橋に到着した。
橋の手前から左手に入ると、入口に注意の看板があった。
「極めて危険・・」の表現に少しビビル。
   ↓
 

意を決して、二本杉峠へ向けて出発する。
すぐ左手に、「あかまつ採種園」を見て直進する。
小沢を渡った後に、涸沢に出た。
涸沢の上流側では無く、沢の向かい側、少し右手方向にマークがあり、そちらに向う。
しばらく行くと、右手下に大又沢が見え、その向こうに大又沢ダムが見えた。
大きく左手へ回りこんで、大又沢支流の沢に沿った水平路となった。

←最初は、こんな感じの水平路。

沢の源頭部を越える部分は崩壊しているが、先ほどの水平経路ほどでは無い。
 

右側は、下の沢へバッサリ落ちている。
結構、高度感がある。
細い経路を慎重に進む。

←核心部にさしかかった。
   千鳥橋から約20分地点

崩壊地の細い経路。
下を見ると恐ろしい感じだが、足場はしっかりしていて、
距離も短い。
慎重に行けば、さほど問題は無い。

左の写真の崩壊地を越えると、以後、道は良くなった。
沢との距離が近づき、わりとあっけない感じで危険地帯が終わった。
枯葉が敷かれた、良い雰囲気の景色となっていく。

右手に、下をえぐられた、テラス状の平地に巨木があった。
右へ回り込んで、巨木の裏側奥へ出ると、水平な経路が終わる。
 


             良い雰囲気の景色となった

 
下をえぐられた、テラス状の平地に巨木
 

経路は暗い植林帯の中へ入って行き、急登が始まる。
ジグ・ザグと登って行く。

←暗い植林帯の急登
   二本杉峠方面を見上げる

やがて、上の方が明るくなり、10分程の急登で二本杉峠へ到着した。
 

←二本杉峠

2時間30分かけて、又、二本杉峠へ戻った。
楽しいチャレンジの工程を振り返り、ベンチで休憩する。

第一部「ミツバ岳の三椏」に続いて、
第二部「地蔵平への冒険」が終了した。
休憩の後、第三部「屏風岩山の三椏」を開始する。
 

13時25分、屏風岩山へ向けて出発。
2時間半前に通った道を5分程で、分岐へ到着。
今度は、正面の急坂を登り、屏風岩山へのルートに入った。

←最初の急登
 
急坂を上がりきると、自然林の雰囲気の良い尾根となった。
しかし、平坦な尾根は少しだけで、すぐに急坂が始まった。
黄色いしっかりしたロープが設置されていて、これに助けられながら登った。

←急坂に黄色いロープが続いている。

少し平坦になってくると、右手に三椏がポツリ,ポツリと見えてきた。
そして、標高900mあたりから、見事な三椏の群落となる。
満開には少し早く、白っぽい感じだが、それでも見事だった。

三椏の群落が終わって951mを通過すると、ここからは、ゆったりとした尾根歩きとなる。
960mで道なりに右へ折れて、ゆったりとしたアップダウンを進む。
 
三椏の群落
 
三椏
 

ゆったりとした登山道から、左手に屏風岩山の山頂が見えて来た。
しかし、なかなか登りにならず、ゆるいアップダウンが続く。
最後は、丸い丘に上がるような感じで細長い山頂の稜線に乗った。

←平坦な稜線を少し進むと、山頂標識があった。

ここで、持ってきたビールを取り出して、一人乾杯。
旨いビールだったが、少し寒くなってきた。
何か上から落ちてくる・・と思ったら雪だった。

休憩の後、東峰へ向けて出発した。
道標は無いが、明瞭な踏跡があった。
 
少し下って登り返し、5分程で東峰に到着した。

←東峰の山頂

正面と右手に鹿柵が見える。
その間の立ち木に、真新しい標識が貼ってあった。
この標識は、この先、大滝橋へ下るまでの要所にあった。
標識に従い、鹿柵の間を右方向へ下った。

 
700m〜650mの三椏
 
700m〜650mの三椏
 
少し下って、平坦になったところに分岐があり、右へ下って行く道があった。
大滝橋方面は、直進する。(ここにも前記の標識あり)
道は明瞭、迷うようなところは、全く無い。
標高700mあたりから、三椏の群落。
見事な群落の中を下って行く。
左へ下る道を見送り、更に直進すると、正面に赤松が見えて来た。

←正面の赤松で、少し左へ方向を変えて、
   急坂を下る。(650m地点)

曖昧なルートの超急坂となる。下の方に車道や河原が見えるので、ルートを誤る事は無い。
しかし、ここを登るのは、大変そうだ。
 

急坂を下り、少し平坦な尾根の後、林道へ出た。
林道へ出て右方向に進むと、20mぐらい先に、新しいゲートがあった。

←ゲートから振り返る。

5分程で、大滝バス停に到着が、15時34分。
一息いれて、15時47分のバスがドンピシャでやってきた。

三椏と地蔵平へのちょっと冒険。
満足の山歩きだった。
 

このページのトップへ           2007年へ戻る           「丹沢・道志」へ戻る