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村道15号橋〜宮ヶ瀬尾根〜鍋嵐〜物見峠〜黒岩経路〜唐沢公園橋
<2007年 1月 20日(土)>  NO.151
村道15号橋 : 06:40 (  300m)
清川トンネル入口 : 06:58 (  330m) 出口まで徒歩8分
尾根先端 : 07:14 (  290m) 湖面まで行く
460m : 07:35 (  460m)
525m : 07:46 (  525m)
617m : 08:08 (  617m)
大岩ピーク : 08:33 (  590m) 597mピーク手前
宮ヶ瀬尾根分岐 : 09:23 (  740m)
鍋嵐 : 09:52/09:58 (  817m)
宮ヶ瀬尾根分岐 : 10:22 (  740m) 右を巻いた
鍋嵐分岐 : 10:29 (  700m) 一般登山道へ
物見峠 : 10:38/10:52 (  640m) 黒岩経路へ
橋崩壊 : 11:04
黒岩1.8km道標 : 11:25 (  520m)
丸淵 : 11:45 新しい倒木
黒岩 : 12:22
山ノ神社 : 12:30/12:50 (  370m) 唐沢川を渡渉した対岸
唐沢公園橋 : 13:20 座間市立清川自然の村
村道15号橋 : 13:49 (  300m)
  [行動時間] : 7間09分 [単独]        [車]

[コースマップ]:宮ヶ瀬尾根,鍋嵐,黒岩経路コース全体図



宮ヶ瀬尾根 597m先の細い尾根
 
黒岩経路 丸淵手前の木橋
 


村道15号橋に車を停めて、宮ヶ瀬尾根から鍋嵐へ。
鍋嵐からは、物見峠で黒岩経路に入り、唐沢公園橋を経由して出発点に戻った。
自宅からのアクセスが比較的良いのにもかかわらず、初めて入る山域だ。
宮ヶ瀬尾根から鍋嵐へは、標高は低いが、ヤセ尾根のアップダウンがあり、変化のある楽しいコースだった。
黒岩経路は、崩壊が激しい。真新しい倒木もあった。
しかし、林道がすぐ横を通っている事を忘れて、深山の趣を楽しむ事が出来た。
天気がいまいちで、小雪が舞っていたが、低山を選んだ事が結果オーライだった。
   (参考HP:「丹沢写真館」さん,「ようこそ! 丹沢へ!!」さん,「俺の山紀行」さん)



[関連ページ]:
<NO.152 2007-2-3 ゴジラの背尾根〜鍋嵐〜唐沢公園橋>
<NO.179 2007-12-2 ゴジラの背尾根〜鍋嵐〜宮ヶ瀬尾根〜清川トンネル>



宮ヶ瀬からヤビツ峠に向う林道に入ると、木製の簡易柵が置かれていて、通行止めとなっていた。
まいった・・・と思ったら、警備員さんが近づいてきて、金沢キャンプ場までは入れると言う。
木製の簡易柵をどけてもらい、林道へ入る事ができた。 帰りに再確認したら、大洞トンネルで工事中。こちらからは、塩水橋まで入れる。 工事期間は、2月28日までとの事だった。
しかし、朝6時過ぎの薄暗い時間帯に、警備員が立っている事に驚く。一晩中立っていたわけでは無いだろう。 一体、何時から立っていたのか?・・とどうでも良い事を考える。
でも、釣り屋さん達は朝が早いから当然かもしれない。

車を停めて、右(塩水橋方向)に少し歩いた後、回り込んで
村道15号橋を渡る。 4人程の釣り人が、橋上にいた。
橋を渡り、左へ曲がって林道を進む。
 

ハタチガ沢の橋を渡り、右へ向うハタチガ沢林道を見送り、更に林道を直進する。
ハタチガ沢・・・二十女沢と書くようだ、なんとも気になるネーミングだ。どんな由来があるのだろう。

出発して18分で清川トンネルの入口に到着した。
長さ653m、一直線の立派なトンネルだ。
トンネル名を書いたプレートは無い。
はるか向こうに、出口の明かりがポツンと見える。

何か有効活用する手はないだろうか?・・と暗闇の恐れを振り払うように、どうでも良い事を考えながらトンネルを歩く。
8分程で、トンネルの出口に到着した。
 

←トンネル出口を振り返った写真

道路は、トンネルを出たところの狭い広場で終わっている。
地図には周遊道路が記載してあるので注意が必要だ。

写真右側、上に登ってトンネルの上を左へ向うような踏み跡があったが、これは無視して、更に前進する。
 

←トンネルを出た先は、こんな感じの道となった。
   明瞭な踏み跡があり、危ないところも無い。

しばらく進むと、水源の森林の赤帽杭と看板があり、右上の尾根へ向う明瞭な山道があった。
しかし、湖面を目指して、更に直進。
笹藪の中に薄い踏み跡があった。

やがて、右手が入り江となり、尾根の先端へ出た。
右手入り江の向こうの方が、湖面に大きく突き出している。
そちらに行こうかとも思ったが、湖面に到達した事で満足する事とした。
 
尾根先端(右写真の○部に立っている)
対岸に県道秦野清川線が見える
対岸の県道からの写真
(2007-2-3 撮影 <差し替え>)

尾根の先端から、来た道を戻る。
水源の森林の看板のところから、尾根の登りが始まった。
やがて右手に鹿柵が現れ、鹿柵に沿って登って行く。

460mピークの少し手前、「トンネル北口」の白い標識があった。

右手は鹿柵と植林帯だが、左手は自然林が広がっている。
振り返ると、宮ヶ瀬湖の展望が広がる。
 
トンネル北口への標識
 
大棚沢広場の駐車場が見える
 

←460mピークあたり。

赤帽杭に、手書きで「宮ヶ瀬トンネル」と書いてある。

525mピークを過ぎると、ヤセ尾根となり、雰囲気が良くなっていく。
 
平坦なピークの奥に、617mピーク
 
617mピークの先、木に食い込んだ古い鹿柵の針金
 

617mピークの先、こまかなアップダウンが続く。
辛いアップダウンでは無く、変化が楽しい尾根歩きだった。

←モミの大木。(逆方向の写真)
 

左側に鹿柵が現れ、植林帯の暗い感じとなる。
ピークを右に巻くような感じで進むと、ピークらしきところで、鹿柵の切れ目があった。
東側へ鹿柵の間を抜けると、大岩があった。

←大岩のピーク
   展望は無い。
 

左手の鹿柵に沿って進み、狭い尾根を進むと、すぐに、植林帯の広い平坦な尾根となった。
597mピークあたりだ。

←枝や丸太が散乱して歩きにくい。

左手の鹿柵に沿って進んで行く。
右手にハタチガ沢林道方向への尾根を見送ると、前方がアセビで塞がれているような感じとなる。
左手の鹿柵へ入る方向にもテープがある。
しかし、ここは左手鹿柵に忠実に沿って前進する。
落ち葉に滑りながら少し下っていくと、雰囲気の良い細尾根へと変わっていく。
 
雰囲気の良い細尾根
 
雰囲気の良い細尾根
 

やがて、左手から尾根が上がってきて、合流すると平坦な広い尾根となった。
逆方向の場合は、要注意。平坦な尾根を下ってきて、左方向の細尾根へ下る。

ゆったりと広い尾根を登っていくと、前方で右手からの尾根が合流している。
傾斜を増した坂を登ると、短杭NO.154と赤帽杭があった。
ここで、直角に左へ曲がる。
緩やかに左へ・・を想定していたので、直角は以外だった。

←短杭NO.154で左へ曲がる。
   赤帽杭の逆方向側に、「右へ」の文字。
 

短杭NO.154で左へ曲がった後、なだらかに登って行き、
740mピークの宮ヶ瀬尾根分岐に到着した。

←宮ヶ瀬尾根分岐
   赤帽杭に何故か「能ノ爪」と書いてある。
   短杭は、NO.147.

※旺文社の地図に、「能ノ爪」の地名が記載してあるのを発見。(追記)
 2007-12-23「熊ノ爪」を「能ノ爪」に修正。 熊と思い込んでいた。
 

宮ヶ瀬尾根分岐から右方向へ鍋嵐に向う。
坂を下ると、雰囲気の良い細尾根となった。

←宮ヶ瀬尾根分岐から鍋嵐への尾根道

719mは左に巻く。
ピークを一つ越えて、急な登りとなる。
思っていた以上の急登の後、鍋嵐の山頂に到着した。

以前から気になっていた山。
ナベワラシ・・と言う何か響きの良い山名。
ついに、この山の頂きに立つ事が出来た。
 

←鍋嵐山頂。

「ナベワラシ」か「ナベアラシ」か?
どちらも正解だと思うが・・・
山頂標識は、マジックで「ワ」が「ア」に修正してあった。



北尾根方向に赤テープがある。
南西尾根方向にはマークなし。
雪が降って来たので、早々に下山にかかった。
来た道を戻り、宮ヶ瀬尾根分岐を右に巻き、鍋嵐分岐から物見峠へ向った。
 
物見峠の道標
 
黒岩方面の注意書き
 

黒岩方面には、「崩壊で通行できません」の看板。
通行禁止とは書いてないと、勝手な解釈をして、休憩の後に黒岩方向へ下った。

←坂を下った、最初の橋。
   この橋は古びているがまだまとも。

左の写真の橋を渡り、水平な沢沿いの道を進むと、崩壊した橋が見えて来た。
 

物見峠を出発して12分。
傾いた橋の先で、登山道は無くなっている。
沢に下りて、5m程進むと、左上に崩壊した橋がもう1本見えて来た。
その橋の先に道らしきものが見えたので、沢の左岸に上がった。
数分で、又、まともな道に戻った。
 

何本目かの橋を渡って、右へ回り込んだところで、登山道が無くなっていた。
沢沿いを少し進むと、左手上に登山道らしきものが見えた。
左上へ上がり、ズルズルと崩れる斜面の登山道跡を進んだ。
ここは、無理して登山道跡をトレースしないで、沢沿いを行ったほうが良かったかもしれない。
ここも数分で、檜林の中のまともな道になった。

道は悪いが、沢沿いの良い雰囲気のルートだ。
苔むした岩や景色に、深山の趣がある。
 
沢と登山道の石積
 
二本の木橋を渡って、丸淵へ
 

←登山道の右下に丸淵が見えてきた。

ここまで、道は悪いが快調・・と思っていたら!

前方の登山道が完全に塞がれていた。
 

←左斜面が崩壊して、木々が登山道を塞いでいた。
   右下が丁度、丸淵

突破するか、沢へ下るか・・
下の丸淵まで、けっこう高度感がある。
思案の後、前方突破と決める。

最初の木は下を潜り、次は上へ登って進んだ。
今日のコースの中で、一番の難関だった。

倒壊したばかりの感じだ。
もしかしたら、先日の爆弾低気圧の強風?
 

←崩壊地から上を見上げる。
   残っている木も、そのうち倒れそうだ。
 
←最初の崩壊地をクリアーしてしばらく進むと、
   2回目の崩壊地が現れた。

最初の倒木は、斜面の左上へ巻き、次の倒木は斜面下へ下ってクリアーした。ここは、高度感が無く、それほど危険では無かった。

倒木をクリアーしてしばらく進むと、3回目の崩壊地の向こうに逆L字の道標「黒岩0.9km」があった。
ここは、倒木の脇を簡単にクリアー。
道は、左上の方へ進んでいく。
すぐに、L字の道標があり、下の方に見える木橋に向って下っていく。
木橋を渡って、ここから黒岩まで沢の右岸の道となる。
(・・と言う事は、丸淵手前の木橋を渡らず、そのまま右岸を進む選択肢も?・・未確認)
 

しばらく行くと、道形が曖昧となるが、とにかく右岸を行く。
やがて、物見沢出合で沢が合流する。
更に進むと、白ザレの砂地の河原へ出て、前方に新しそうな白い堰堤が見えて来た。
堰堤の右岸にある金網のフェンスに向って、右上へ一登り。
金網のフェンスに沿って進んで行く。

←堰堤とフェンス(逆方向の写真)

悪路は終わりかと思いきや、道形の無い落ち葉の斜面や壊れた橋が現れる。しかし、危険な箇所は無い。
鹿柵を2回程越えた後、黒岩の道標に到着した。
 
←物見峠から1時間30分で黒岩に到着した。
   逆方向の写真
   前方が物見峠方向。右下が札掛方向

物見峠と同じ、「通行できない。」の看板があった。
右下、札掛方面は、川に入って渡渉すれば行けるか?
(昔は、橋があったとの事。・・・未確認)

進む唐沢方向へは、「メルヘンコース」の白い看板があった。 どこがメルヘンなのか? よく判らなかったが・・
 

黒岩から5分程で、道は唐沢川の河原へ出た。
橋の跡の石積の道があり、道標は川の向こうを指している。

←橋の無い、対岸を指す道標。
   対岸に山ノ神社の祠とベンチが見えた。

ここで、渡渉。
たいした渡渉では無いが、苔の付いた石で足が滑る。
川の中で転ばないよう、慎重に渡った。
 

←山ノ神社の祠

変化に富み、楽しかった山歩きも終盤。
山ノ神社にお参りした後、ゆっくりと休憩した。
 

山ノ神社からは、良い道となった。
唐沢川の左岸を、鹿柵をくぐり、何度も支流の小沢の橋を渡って行く。

←唐沢川の左岸を行く。
   唐沢のキャンプ場が近づいて来たあたり。
   このあたりがメルヘンかな?
 

山ノ神社から約30分で、清川自然の村のバンガローへ。
登山道は、バンガローを迂回していたようだが、気が付かないで敷地内に立ち入ってしまった。
立入禁止と書かれたゲート脇を、ごめんなさいと言って外に出た。

唐沢川にかかる壊れた吊橋を確認する。
思っていたより小さい橋だった。
強引に渡れるか?・・今日の水量なら渡渉も可能そうだ。

今日は確認のみで、唐沢公園橋を渡って県道へ出た。

←唐沢公園橋を振り返る。
 

  宮ヶ瀬方向へ県道を歩く。
  歩くと、車で通過する時には
  気が付かなかった新しい発見
  がある。
  途中の道沿い、左手の山へ少し
  入った所に、「清川宝の山」の
  立派な石柱があった。
  (初めて見たが、色んな所にあるようだ。
   オリエンテーリングにも使われている。?)


悲しいかな、投棄されたゴミも沢山見える。

←雪がちらつく県道を歩き、車を停めた出発点に戻った。
   楽しい山歩き,沢沿い歩きだった。
 

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