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室堂〜一ノ越〜五色ヶ原〜平ノ小屋〜黒部湖
<2007年 7月 28日(土)〜30日(月)>  NO.170
<1日目(観光)>
  扇沢 : 立山黒部アルペンルート
  黒部ダム :
  室堂 : みくりが池温泉宿泊
<2日目>
  室堂 : 07:25 (2,400m)
  一ノ越 : 08:37/08:46 (2,680m)
  浄土山分岐 : 09:25/09:35 (2,840m) 龍王岳手前
  獅子岳 : 11:36 (2,714m)
  ザラ峠 : 12:39 (2,348m)
  五色ヶ原 : 13:34 (2,480m) 五色ヶ原山荘宿泊
  [行動時間] : 6時間09分
<3日目>
  五色ヶ原 : 06:07 (2,480m)
  刈安峠 : 08:33 (1,880m)
  平ノ小屋 : 09:55/10:46 (1,480m) 黒部湖の湖畔道へ
  中ノ谷出合 : 11:20 (1,460m)
  御山谷出合 : 13:52/14:09 (1,460m)
  ロッジくろよん : 14:48 (1,490m)
  黒部湖駅 : 15:16 (1,480m)
  黒部ダム : 15:35 (1,480m) トロリーバスで扇沢へ
  [行動時間] : 9時間28分 [同行者]:Mさん,Nさん   [車・アルペンルート]
※時間は通過時間であり、途中、休憩時間や撮影時間を含む。

つがいの雷鳥(ザラ峠へ下る手前の登山道にて)


何年も前から計画していた、室堂から五色ヶ原を、Mさん,Nさんと3人で歩いた。
今年も梅雨明けが遅い。3日間ともに曇の天気予報。
最悪は、立山黒部アルペンルートの観光のみで終らす事も覚悟して出発した。
残念ながら快晴とはいかなかったが、悪い天気ながら少し幸運にも恵まれ、
室堂の雄大な景色、五色ヶ原のお花畑を楽しむ事が出来た。
五色ヶ原からの下り、平ノ小屋から黒部ダムまでの湖岸の登山道は、アップダウンが多く、
なかなか大変なルートだが、変化があり、面白いコースでもあった。



6時に自宅を出発して、中央高速を松本方面へ向う。
曇の天気予報ながら、空は、まあまあの感じだった。
9時30分、扇沢に到着。立山黒部アルペンルートの最初の乗り物である、トロリーバスに乗った。

←黒部ダムの地下駅に到着。

展望台への階段を上がり、地上に出てしばらくすると、小雨が降り出した。
しかし、たいした雨では無く、ゆっくりと黒部ダムを見学した。
ケーブルカーで黒部平へ着くと、外は土砂降りの雨。
室堂に到着すると雨は止んでいたが、真っ白な世界だった。ロープウェイからの展望が見えなかったのは残念だが、土砂降りの雨の時間帯に乗り物の中だったのは、少しラッキーだったかもしれない。
 
黒部ダム 観光放水中
 
真っ白な室堂平
 

初日は、みくりが池温泉に宿泊。
山小屋と温泉宿をミックスしたような宿。
23時間入浴出来る温泉は、とっても良い湯だった。
6畳間に、岐阜県から来られたご夫婦と同室となり、ビールを飲みながら山の話で時を過ごした。

←2日目の朝。
   みくりが池と右が浄土山、左が雄山。

早朝は雲が多く、どうかな・・と思ったが、
だんだんと雲が取れて、青空が広がった。
よし!行ける。・・と五色ヶ原行きを決定。
晴れてくれた天気に感謝し、一ノ越へ向けて出発した。
 
立山(大汝山,雄山)方面
 
みくりが池、室堂ターミナル方面
 

室堂から一ノ越へ向う登山道は、幅の広い、しっかりした道が続いている。 雪渓が数箇所あるが、アイゼンなしで全く問題無く歩けた。

←雪渓(逆方向の写真)

左の写真には写っていないが、沢山の団体さんが登っていた。 団体さんに挟まれるように、にぎやかに登って行った。
一ノ越までは、登山と言うより、観光の延長の感じだった。

一ノ越から左方向へは、岩の多い急坂が雄山へと向っている。
我々は、右方向の五色ヶ原へ向う。
ここからは、静かな山歩きとなった。
 
浄土山を眺める、おっさんとNさん
 
正面に龍王岳、登山道は右へ巻く
 

下った鞍部は、左方向に大きな雪渓があり、御山谷へと大きく落ち込んでいた。
その向こうに、一ノ越から黒部湖への登山道が見える。
鞍部からは、鬼岳を迂回するように、左方向へ登って行く。
登りきって、右へ方向を変えると、鬼岳を巻くトラバース道となった。

←鬼岳を巻く、雪渓のトラバース道
   雪渓が数箇所あったが、アイゼン無しで行けた。

天気は下り坂、だんだんとガスが多くなってきた。
しかし、ガスが流れて、時々、青空も顔を出す。
前方に獅子岳が見えてくると、お花畑があった。
丁度、青空が広がって、すばらしいお花畑を楽しむ事
が出来た。
 
前方に獅子岳、木道のお花畑
 
お花畑
 

獅子岳を越えると、しばらく尾根状の道となった。
そして、登山道がザラ峠へ向けて、少し下りだした所で、雷鳥に出会う事ができた。(トップの写真)

←赤い目の雄の雷鳥

しばらく雷鳥を眺めた後、ザラ峠への急なジグザグを下って行く。
下方のザラ峠と、その向こうの台地に白い雲が流れて行く。
しばらく待ったが、雲が切れる事は無かった。
ここから、五色ヶ原を眺める事が出来なかったのが残念だった。そして、ザラ峠まで下ると、小雨が降り出した。
ザラ峠から、標高差100m程を登ると、平坦な木道となり、五色ヶ原へ入ったのが判った。
しかし、白いガスに包まれて、展望はなかった。
 
ザラ峠とガスに包まれた五色ヶ原
 
五色ヶ原山荘に到着
 

五色ヶ原山荘では、6畳間に我々3人で宿泊できた。
男女、30分づつの時間制だが、お風呂にも入る事ができた。

3日目、3時半頃に目がさめて、外に出てみた。
この時は、雨は降っていなかったのだが、4時過ぎ頃から雨となり、しっかりした雨音が聞こえるようになった。
朝食を終えても雨は止まず、しかたなく、雨の中を出発した。
しかし、10分程歩いたテント場あたりで雨は止み、だんだんと山にかかった雲も切れてきた。
なんとも、ラッキーだった。
快晴では無いが、五色ヶ原の景色とお花畑を楽しむ事ができた。
お花畑に囲まれた登山道を歩いて行く。
やがて、五色ヶ原に別れを惜しみながら、下りの道に入った。
 
お花畑の登山道、左に針ノ木岳
 
五色ヶ原山荘方面を振り返る
 

木道が無くなり、岩が多い、歩き難い道となった。

←雲海の下に黒部渓谷
   左方向に針ノ木岳

約4時間で、平ノ小屋に到着。
ここで、お弁当を広げて、ゆっくり休憩。
小屋番の女性に、きれいな水彩画を見せていただき、自家製のイチゴまでご馳走になった。

ゆっくり休憩した後、黒部湖畔の登山道に入る。
いきなり、船着場に向って、木の階段を下る。そして、木の階段を登る。
アップダウンが多いという情報を、いきなり実感した。
 
中ノ谷出合から黒部湖を見る
 
中ノ谷出合を木橋で渡る
 
木の階段を下ると、ザレ場の向こうに上りの階段
 
原生林の中、ブナの大木
 
気の抜けない道だが、良く整備されていて、木の階段もしっかりしていた。
平ノ小屋で遊覧船に乗れたら・・とも思ったが、遊覧船では、この楽しみは味わえない。
しかし、雨がやんで陽射しがあったから良かったが、雨の中だと厳しい、うんざりする道だったらろう。

←ロッジくろよんを過ぎて、
   黒部ダムが見えて来た

平ノ小屋から、4時間50分、黒部ダムに到着した。
楽しかった山行の終わりだ。
トロリーバスで扇沢に下ると、意外にも下界は雨が降っていた。 天気が悪いながらも、ほとんど雨具を使う事なく、時々、雄大な景色も見る事ができた。
少し幸運にも恵まれて、すばらしいコースを歩く事ができた。
 

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