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奥野隧道〜松茸山〜ガタクリ峰〜黍殻山〜焼山〜柏原〜奥野隧道
<2007年 3月 3日(土)>  NO.156
奥野隧道 : 06:31 (  370m)
水沢川口 : 06:38 (  320m) ふれあいの橋
松茸山 : 07:11 (  584m)
奥野口 : 07:23 (  500m) 林道へ出る
取り付き : 07:49 (  610m)
813m : 08:23 (  813m)
ガタクリ峰 : 08:31/08:50 (  865m)
860m : 09:00 (  860m)
1101m : 09:40 (1,101m)
東海自然歩道 : 10:08 (1,210m)
黍殻山 : 10:17 (1,273m)
焼山 : 10:50/11:15 (1,060m)
鳥屋分岐 : 11:25 (1,070m)
休憩場 : 11:30 (1,000m) 721mピーク方面分岐
西沢分岐 : 11:57 (  750m)
柏原休憩場 : 12:46 (  570m)
平戸分岐 : 13:00 (  490m)
林道(車道) : 13:18 (  360m)
奥野隧道 : 13:21 (  370m)
  [行動時間] : 6時間50分 [単独]        [車]

[コースマップ]:ガタクリ峰コース図



ガタクリ峰 バックにに榛ノ木丸と蛭ヶ岳


ガタクリ峰。かなり前から計画していたが、何となく、後回しになっていた。
標高は低いが、特徴的な三つのピーク。この三つのピークを結ぶ尾根は、極上の尾根だった。
黍殻山から焼山を経て、奥野林道へ戻る周回コース。(参考HP:丹沢写真館さん)
高速道路のような東海自然歩道から、荒れたヤバイ道、色々あって、楽しいコースだった。



奥野隧道を出たところを、右に曲がって奥野林道に入る。
すぐに、左手に園地とトイレがある。
6時25分、少し広くなっている道路脇に車を停めた。

八丁林道を水沢川口に向けて歩く。
7分程で、大きな水沢川口駐車場に到着して、橋からハイキングコースに入った。
尚、水沢川口駐車場は夜間閉鎖されていて、車を入れられるのは、朝7時以降のようだ。

←水沢川口 ふれあいの橋を渡る
 

整備されたハイキングコースを歩き、35分程で松茸山の山頂に到着した。
天気が悪く、展望は無かった。

←山頂の東屋

↓東屋にある山頂標識
 
松茸山 山頂の東屋
 
きれいな道を奥野口へ下る
 

きれいな道を下り、奥野口へ。再び奥野林道へ出た。
車は入って来れないのに、立派な駐車場がある。

3月始めというのに、今日も暖かい。
早い春を感じながら、林道を歩いた。

←林道脇のダンコウバイ
 

奥野口から26分の林道歩きで、二本杉のある取り付きに到着した。
ここから右の植林帯へ入る。

植林帯へ入ると、前方上に鞍部が見える。
作業道のような薄い踏み跡にのり、前方の鞍部を目指した。

5分程で、標高650mの鞍部へ。
ここから、方向を左手(西)へ変えて、急な植林帯を登って行く。
前方にスズタケの藪が見えてきて、690mで藪に突入。
更に傾斜がきつくなる。
踏み跡の無いスズタケの中を、足をズルズルすべらせながら登った。
 
取り付きから前方上の鞍部を目指す
 
鞍部からの登り、前方にスズタケの藪
 

750mで前方に大岩。
右方向へ巻くように、薄い踏み跡があった。
右へ回り込んで、大岩の上へ出る。

←前方に大岩
   ここは、右へ回り込む。

鞍部から大岩まで15分、標高差約100m。
この間が、ガンバリ所だ。
藪をかき分けての苦しい登りだが、距離は短い。
 

←大岩の上へ出たところ。

大岩の上へ出て、藪は終わりかと思いきや、更に藪が続いていた。
しかし、傾斜は和らぎ、まともに歩けるようになった。
形の良い赤松を見ると、やっと藪から抜けて、自然林の尾根となった。

登りは、単純に上へ向えば良いが、下りでこの藪に突っ込んでいくのは大変そうだ。

取り付きから30分程で、813mピークへ到着した。
 


      813m狭いピーク

ここから少し下った後、登り返して、
ガタクリ峰865mへ到着した。
      形の良い赤松
 

 
813mからの下り
 
ガタクリ峰、思っていたより広い
 

 

 

思っていたより広い山頂で休憩の後、更に先へ進む。
日本庭園の中を歩いているような、極上の尾根だった。

←極上の尾根を歩く(逆方向の写真)

次の860mピークを越えて、鞍部に下るまで、極上の尾根が続いた。
 

830mの鞍部から、雑木林の雰囲気となる。
少し右カーブすると、植林帯と自然林の境界の登りとなる。

←植林帯と自然林の境界を登る。
   結構きつい登り。
 

830m鞍部から40分程で、1101mピークに到着。
右から尾根が合流している。

←石柱のある、1101mピーク

朝はガスの中だった山々がだんだんと見えてきた。
前方に黍殻山。
後方に丹沢三峰・榛ノ木丸が木々の間から見える。
 

1101mピークから少し下り、平坦になったところで、鹿柵と壊れかけたゲートがあった。

ゲートの中に入り、左手鹿柵の暗い植林帯となる。

やがて急登となり、暗い植林帯の前方上に明るいピークが見えてきた。

左手の鹿柵から離れないように登り、最後は、前方左手のゲートを出た。
 

←急登の後、左手へゲートを出たところ。
   (逆方向の写真)

ゲートから左へ道なりに進む。

ゆったりと登った後に、なだらかなカヤトのピークを越える。
 

←なだらかな、カヤトのピークから、黍殻山

すぐに、3回目の鹿柵ゲートがあるが、これは完全に倒れていた。
 

踏み跡は不明瞭だが、真っ直ぐ進んで、東海自然歩道へ出た。

←ゲートの向こうが、東海自然歩道
   目印の赤松。

出たところは、黍殻山を巻く道だが、登山道の両側に鹿柵があり、あまり良い雰囲気では無い。

今日は、黍殻山はパスしようと思っていたが、焼山の方向に10m程進むと、左手の鹿柵が壊れて倒れていた。
これは、黍殻山へ行けと言う事かと思い、左手斜面に取り付いた。
 

←黍殻山の山頂、雨量計

↓山頂の標識は健在だった。


空は青いが、展望は煙っている。
曇りの天気予報だったので覚悟していたが、朝よりは晴れてきてくれた。

黍殻山から気持ちの良い尾根を下る。
やっぱり黍殻山へ寄ってよかった。
 
東海自然歩道を焼山へ向う。
まるで高速道路に出たような気分だ。

平丸への分岐を過ぎ、登山道が左へ曲がるところ、直進方向にテープがある。
1039m,711mを経由して、林道へ下れるか?

1109mピークから、右へ向う方向は、マークなしで藪っぽい。

てな事を考えながら、快調に歩いて、焼山に到着した。
 
焼山山頂の鉄塔と白樺
 
鉄塔からガタクリ峰と丹沢三峰
 

鳥屋分岐まで戻り、鳥屋方面に向けて下降を開始する。

←苔むした、古い階段を下る。
 

鳥屋分岐から5分で休憩場に到着。

←登山道は左へ曲がる。
  真っ直ぐ進むと、721mを経由するルート。

721mを経由するルートは、いつかにとっておき、今日は一般登山道を左折した。

しかし、この先、かなりヤバイ道となった。
階段を下った後のトラバース道は、かなり崩壊している。
右下は、かなり急なガケ。
踏み外すと、痛いではすまなそうだ。
 
崩壊した沢越え・浮いた橋
 
岩場の下り(逆方向の写真)
 

周りが植林帯になると、やっとまともな道となる。
しかし、この先も結構荒れたところがあった。
このルートは、バスのアクセスも悪く、あまり使う人がいないのだろう。

←焼山から1.5kmの涸れ沢を通過。

焼山から2.2kmの道標部に、左方向西沢林道への分岐があった。
手作りの標識に、西沢林道経由焼山バス停の記載があった。

この先で、一人の年配の男性とすれ違った。
今日、人と会ったのは、この男性一人のみだった。
 
西沢分岐、焼山バス停への手作り標識
 
立派な松が多い
 

745mを右に巻き、焼山から3.0kmのL字道標で左に曲がる。
しばらく行くと、右下の植林帯へ作業道が降りていっていた。

更に進んで、550mの鞍部、焼山から3.7kmの道標の脇に明瞭な作業道が右へ下っていた。
伊勢沢林道へ下っていけるようだ。(未確認)

←焼山から3.7kmの道標と右に作業道

この先、柏原ノ頭を巻いていく。
ガタクリ峰の後ろに榛ノ木丸、更に後ろに蛭ヶ岳が墨絵のように見える。
ガタクリ峰から右上へ延びる、今朝登って来た尾根もきれいに見えた。
 
ガタクリ峰と今朝登った尾根
 
柏原ノ頭を巻き、植林帯を出ると、再び自然林
 

←平戸分岐
   平戸・鳥屋方面は、左上へ緩く登る。
   奥野隧道は、右下へ。

奥野隧道へ向けて、右下へ下る。
やがて、春めいた明るい自然林の下りが終わり、薄暗い植林帯となった。
下から車の音が聞こえ、やがて車道に出た。
 
車道へ出る
 
車道から振り返る。道標は無い。
 

車道に出て右へ歩くと、30m程で奥野隧道。
トンネルを抜けて、右に曲がったところに、車が待っていてくれた。

天気がいまいちだったものの、春のような暖かい一日を楽しんだ。
展望は煙っていたが、墨絵のような山並みも美しかった。
今日も、満足の山行だった。
 

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